デジタルビデオカメラ から ミニDV の取り出し
ビデオテープが取り出せないケースが最近増えてますね。 ビデオテープの時代が終わってもう10年以上でしょうか? 仕事として壊れた機械からビデオテープを取り出すサービスをやっていますが、 多くの方が分解に挑戦して挫折しています(^^;)
結構複雑なテープパス
実はビデオテープを安定させながら動かすというのは、技術的に結構難しいのです。 テープ走行を安定させるために、テープの張りが重要で、通り道にピンチローラーやらガイドポストなど多くのパーツがあります。 下記はミニDVビデオカメラですが、ローディングされているテープは下記のような状態です。(赤線が通してあるテープの位置です)
このように、多くのガイドポストやキャプスタン、ピンチローラーに挟まれた状態で止まっています。ヘッドにも半分巻き付いてます。このような状態ですので、ビデオテープを固定する枠を壊して、上部から取り除くにしても、無傷で取り出すのはほぼ不可能です。実際ピンチローラーのところも挟まれています。
取り出しはメカを動かす
ガイドポスト・ローラー等を後退させる
故障個所にもよりますが、通常はローディングギアを回してメカを動かし、排出させます。モーターとギアが正常であれば、外部からモーターに給電し、ガイドポストが戻りきる直前まで動かします。モーターが空回りする場合は、モーターの付け根のギアが恐らく破損していますので、その先のギアをちまちま回してください。(パナソニックはこのパターンが多い)
ガイドポスト等がある程度下がったところで、アンロード作業を一旦止めます。大半の機種は、下記のようにテープが弛んだ状態になります。
はみ出たビデオテープをカセットに収める
今度は精密ドライバー等を使い、カセット下のリールかアイドラーギアを回してはみ出たテープをカセット内に戻します。 機種によって隙間が異なりますので、工具などを工夫して回してください。弛みが取れると下記のように、テープが直線になります。
カセットドアが開くまでアンロード
ビデオテープに弛みがないことを確認し、先ほどの排出作業を続けます。 給電または手動で、ローディングギアを最後まで回します。 すると、カセットドアが開きますので、取り出し完了です。
取り出しの基本は同じ
多くのビデオデッキは似た構造です。VHSのビデオデッキも8ミリビデオカメラも同様のアプローチで対処できます。 ベータや初期の8ミリビデオは特殊なローディング方法ですが、考え方は同じです。ぜひビデオテープの取り出しにチャレンジしてみて下さい。
もし、この取り出し作業を見て「無理!」とお感じになりましたら、ぜひビデオテープ取り出しサービスをご検討ください。 1800円~です。 はい、思いっきり宣伝(^o^;)